台湾中国語と中国の中国語は違う?両者の違いを徹底解説~漢字編~
台湾と中国。。。
どちらも中国語を使う地域ですが、中国語がちょっとだけ違うのをご存知ですか?
今回は台湾と中国の中国語の違いのお話。
字が違う(簡体字と繁体字)
1.簡体字
字の通り、簡単な字体ってことです。複雑な字を簡略化しているので日本人でも漢字を使わない外国人でも簡単に覚えられます。
ただ、
- 日本語と違う漢字があること
- 簡略化する基準が中国人基準である
ことに注意が必要です。
日本語と違う漢字がある
例えばこれを見てください。
喜欢(好きだ)
饺子(ギョウザ)
专业(学科・専攻)
爱好(趣味)
どうですか?皆さんが普段使わない漢字がちょこちょこありますね!コレをひとつひとつ覚えなきゃいけないので、覚えるのが苦手だと結構つらいです。
特に日本人の場合、いつも使っている漢字と微妙に違うのでかえって覚えにくい…ぼくは中国語が大好きなので問題ありませんでしたが、友達は結構苦労していました。
簡略化する情報・意図が中国人基準
繁体字を簡略化するときに、中国語の発音が同じ漢字に置き換えることがあります。
例えば、
「勝」の簡体字の「胜(shengの2声)」の「生」の部分は「生(shengの1声)」と発音がだいたい同じだから置き換えた
というように、「発音が同じ違う漢字をあてはめる」場合があります。ややこしい部分を取っ払っただけの漢字もあります。さまざまな省略の仕方があるってことですね!
2.繁体字
繁体字は主に台湾・香港で使われている字です。
こちらも字の通り複雑な字(「繁」は複雑、という意味)ってことです。
例えば、
喜歡(好きだ)
餃子(ギョウザ)
專業(学科・専攻)
愛好(趣味)
どうですか?日本語の漢字に比較的近いものが多いので楽に覚えられるのではないでしょうか。ただ、こっちも日本の漢字とは違うものもあるので、そこだけは注意が必要…
繁体字は昔は中国大陸でも使われていた
繁体字は実は中国大陸でも使われていたんです!
っていうか、繁体字を簡略化したのが簡体字です。日本でも昔は旧字体として使われていました。中国が漢字を簡略化したのには深い理由があったんです…
中国は膨大な人口を抱えていて、そのなかには漢字を使える人も使えない人もいました。漢字を使えない人の方が多かったそうです。
この状況を「ヤバい!」と思った中国は、漢字を簡単にすることにより国民に漢字を使えるようになってもらう手法をとったんです。この手法が功を奏し、中国人の識字率は80%台となっています。
でも、確実に10%くらいは漢字の読み書きができない人がいるというのも事実。しかも、繁体字を使っている台湾や香港のほうが識字率が高いという皮肉な現実もあるし…簡体字にする意味あったの?
とお思いのあなた!ちょっと待って!
台湾や香港は人口が少ないし、面積も中国本土と比べると小さいです。つまり字の普及に有利ってこと。ココ注意!
つまり、中国はあの広大な国土・国民の8割にまで識字率をあげたということ。スゴイ!
台湾中国語と中国の中国語の違いはまだまだあります!漢字以外の違いも書いていくのでお楽しみに!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
幸太